基軸通貨について
基軸通貨とは国際間貿易の取引通貨として使われたり、各国の外貨準備の対象とされ、 それによって決済も行なわれるスーパー通貨のことです。
基軸通貨として必要な条件は、通貨価値の安定と高度に発達した為替市場と金融・資本市場を持つことです。
第一次世界大戦までは金が国際通貨でした。
16世紀にヨーロッパの各国が世界貿易に乗り出したころは、物々交換で取引がされていました。
その後、産業革命が起こり世界貿易の中心であったイギリスのポンドが国際通貨として使われるようになりす。
世界各国へ工業製品の輸出をしていくなかで、イギリスのポンド建ての取引が飛躍的に増えていきました。
こうした背景から、当初はポンドが基軸通貨として使われていったのです。
基軸通貨の始まりはイギリスのポンドなのです。
英ポンドは19世紀以降、基軸通貨としての役割を担っていましたが、 第一次世界大戦で、欧州各国は経済状態が悪化したため、経済が急成長したアメリカの経済力を背景に、
米ドルが第二次世界大戦後、基軸通貨となりました。
1945年に国際通貨体制(IMF国際通貨基金)が設立されたことも大きな要因です。
前年の1944年に、アメリカのブレトンウッズに連合国の代表が集まり、 為替相場の安定を図り自由な貿易の発展を促進する会議が開かれました。
そこで固定相場制を採用することと、金の圧倒的な保有国であるアメリカのドルを金と同様、基軸通貨として決定しました。
日本円は1949年4月から約20年もの間1ドル=360円で取引されていたのです。
ドルを基軸通貨とする固定相場体制のことをブレトンウッズ体制といい、この協定をIMF協定といいます。
20年もの間続いた固定相場もベトナム戦争をきっかけに、アメリカの景気低迷や国際収支の赤字という背景によって 1971年8月15日、ニクソン大統領は金との交換を停止すると発表(ニクソン・ショック)し、
市場に大きな波紋が発生しました。ドルの暴落が起こります。
この暴落の最終対応策として、イギリスなど各主要国は固定相場を完全放棄し変動性相場へ移行しました。
日本においても360円だったドルも1978年には1ドル175円程を記録しました。
その後も日本のバブル、アメリカの経済破綻が重なりドルは一時79円ほどまで暴落し、歴史的な「円高」を記録しましたが、 日本のバブル崩壊と共に1998年の改正外為によるドル買い活発化、アメリカ経済の回復の兆しの背景もあり、
引き続きドルの基軸通貨としての地位は変わることはなかったのです。
基軸通貨である米ドルの動きをよく分析することで、 ユーロ、英ポンドなどの主要通貨の動きをある程度予測することもできます。
最近では2002年に流通開始し、欧州12カ国で使われている共通通貨「ユーロ」がとても力強く、 ユーロが将来的に米ドルと並ぶ基軸通貨に成長するとの見方もあります。
為替取引を行ううえで「米ドル」と「ユーロ」の動きは目が離せない重要な通貨であることは間違いありません。
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